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VALUE

eGuaranteeが生み出す価値

CASE03

Introduction

ベンチャー企業への
出資金保証サービス

国策の一つでもあるベンチャー企業の育成や支援。ICT企業を中心にいくつかのベンチャー企業がビジネスシーンをにぎわせてはいるが、現状はまだまだベンチャー企業の育成が順調に進んでいるとはいえない。その理由の一つが、リスクが高いベンチャー企業への融資に、金融機関が消極的であること。そうした中、イー・ギャランティがその出資金を保証したことがきっかけで、ある企業がベンチャー企業への出資に踏み切った。

Phase 1

倒産確率が高い
ベンチャー企業への出資

今回の案件のお客様は、イー・ギャランティの保証サービスを導入していただいている食品商社。お客様からヒアリングをする過程で、「出資」に関する課題が浮かび上がってきたのです。それは、あるベンチャー企業への出資を考えているが、リスクの高さから、親会社の社内稟議が通らないというものでした。

お客様は、ベンチャー企業への出資に際して、イー・ギャランティの信用保証サービスを導入したいと考えていました。イー・ギャランティは、従来から、売掛債権保証を中心に、顧客のベンチャー企業との取引における信用保証サービスを提供しています。しかし、ベンチャー企業の場合、倒産確率の高さはデータから見ても明らか。リスクが高いことは明白でした。

Phase 2

“食”の社会課題解決に
向けたサービス

お客様が予定している出資額は1,000万円。もしベンチャー企業が倒産してしまったら、出資額を回収することはできないため、イー・ギャランティが出資対象のベンチャー企業のリスクを精査し、厳正に評価した上で、保証するというスキームとなります。

評価する上では、当然企業が行う事業の将来性も大切な要素となります。そのベンチャー企業が取り組むビジネスは、今後成長が注目されるフードテック(foodtech)領域。糖尿病患者の増加、高齢化による農業人口の不足、食料自給率の低下、食料難を抱える国がある一方、他の国では食品の大量廃棄が発生するなど、食にまつわる問題は複雑化の一途をたどっています。フードテックは、こうした食に関する数多くの社会問題の解決につながる分野としてここ数年世界的に盛り上がりを見せています。今回お客様が出資を検討する企業が取り組む事業も、社会貢献度の高さは誰が見ても明白なものでありましたが、収益性やリスクも含めてこの事業をどう評価するか。難しい判断が迫られました。

Phase 3

新たなビジネスモデルとして
将来性を高く評価

通常、審査の基準となるのは倒産確率です。その数値と連動して保証料率も決まってきます。しかし今回の場合は、ベンチャー企業への出資金保証という特殊リスクであり、倒産確率という定量的なデータのみで判断できるのか、判断していいのかという問題がありました。審査サイドからも、通常以上に厳しい視線が注がれました。

私は、そのベンチャー企業を調査していく中で、その事業を取り巻く関連企業の評価が極めて高いことに着目しました。実際にその企業が開発したアプリを使って、実際にサービスも受けてみました。主要なフードテック企業の情報を収集・分析する中で私が感じたのは、その多くが新しいビジネスモデルとして将来性・成長性があるということ。定性的な評価であり不透明な部分も少なくありませんでしたが、今回の出資金保証サービスの提供が、ベンチャー企業の支援につながることであり、当社の新たな取り組みとして価値があることを審査サイドに訴求。厳しい審査であったものの、保険料率を高く設定することで、食品商社との契約に至ることができました。

Phase 4

「リスクの市場」として
多様なリスクを保証していく

この案件は、ベンチャー企業を“ビジネスモデルの将来性や成長性”という定性的な視点を重視して評価をし、審査を通した特殊なケースでした。定量的な視点が乏しければ、それはリスクが高いと判断されます。そのため、今回のケースについては、リスクの移転先は「引き受けられないだろう」と判断。そこで、リスク移転手法の多様化を進める中で組成した、子会社のファンドへのリスク移転を行いました。子会社でファンドを組成することで、リスク受託力の強化が図られ、より一層幅広いリスクに対応することが出来る。これは、イー・ギャランティの強みの一つと言えると思います。

また、今回、厳しい審査をクリアして成約できた背景には、私たちの新たな思想・戦略があります。それは、イー・ギャランティは「リスクの市場」という考え方。リスクをヘッジしたい人とリスクをテイクして収益を得たい人をマッチングさせる「市場」がイー・ギャランティ。売掛債権の保証サービスに留まらず、ビジネスにおける様々なリスクを取り込んでいくという戦略、気運が今回の契約を後押ししたと思っています。今後も「リスクの市場」として、多様なリスクを保証していく商品を創出していきたいと考えています。

この案件を担当したのは

吉嶺 佑一

営業部門
第六グループ第六課長

2013年入社 法学部第一類卒。東京エリアの営業を担当。顧客が持つ信用リスクの課題をヒアリングし、その課題解決のために各種保証サービスを提案する活動を進めている。売掛債権保証のみならず、様々なリスクを保証する多様な商品提供の取り組みを進めている。

CASE

01

新たな保証サービスを活用し、
物流施設にテナント企業を
呼び込め!

CASE

02

業務負荷軽減を実現する
「債権一括保証サービス」

CASE

03

ベンチャー企業への
出資金保証サービス

CASE

04

企業間取引をサポートする
「決済代行サービス」