イー・ギャランティの事業に関連する国内・海外のマーケットの現状、変化をどのように捉えていますか？ また、その中で発揮することができるイー・ギャランティならではの強みを教えてください。

我々金融を取り巻く環境という意味では、この5年間で世界的に約20％の銀行の統廃合が進み、「金融」という仕組みが大きく変わりつつあります。店舗型を中心としてきた銀行が、インターネットを使った金融機関に強く押され、店舗と言う強みを失っていった結果、大きくプレーヤーが変わってきています。日本においてもメガバンクを中心として支店の統廃合が進み、新店舗開業はほとんどなく、月火水のみ営業を行うような店舗も増えてきています。大きく金融を取り巻く環境が変化し、これが加速的に進むのではないかと考えています。 銀行は決算書を見たり、担保を取ったりすることで融資を行っており、これが旧来の金融的アプローチでした。しかし、取引に精通している商社のように取引の情報をデータベース化し、それをもとに企業のリスクを分析する事が出来るようになって来ると、必ずしも金融的なアプローチだけでなく、商社的なアプローチで企業のリスクを分析することが可能となっていきます。これが当社の強みである膨大な企業情報を活用した企業審査力です。毎月3万社弱の企業審査を行い、20年間培った経験とノウハウにより、企業1社1 社の正確な倒産確率を算出することができる。これが、リスクをヘッジしたい企業とリスクへ投資したい機関投資家が集まる市場の役割を果たす当社が持つ“値付け”機能です。