Mission イー・ギャランティが
目指す社会

企業の本質をみることで、
もっと多くの企業に
信用供与を広げたい

中小企業をはじめとした日本の大多数の企業の資金調達手段は、銀行等による融資である間接金融がメインとなっています。間接金融では、担保(特に不動産)や保証人を提供しなければ融資を受けられないという担保主義に基づく、定量的、静的な企業審査が主流な評価手法となっています。このため、優れた技術やサービスを有していても、保有する土地や現金が多くない企業は資金調達が難しく、望んでいる取引が実現できないケースが発生しています。

イー・ギャランティは、従来の金融機関が行っているような定量的、静的な企業審査ではなく、企業間の支払状況等のビッグデータを用いた定性的・動的な企業審査を行い、信用保証を受けられる企業の裾野を拡大し、多くの企業の挑戦を応援したいと考えています。

リスク引受と資金提供の分離が
新しい金融への一歩となる

イー・ギャランティは新しい金融を信じています。
現在の金融の大半は、リスクを引き受ける行為と、資金を提供する行為が一つになっています。例えば銀行は資金を集め、貸付先に貸し出し、貸付先の破綻リスクを負います。リスク引受と資金提供を分離できれば、個人がインターネット上で資金を企業に貸し出し、リスク引受だけはサイト上の「保証する」ボタンを押して私たちにヘッジするようなことも実現できるかもしれません。

多くの資金の提供者はいますが、リスクを分析できる者は限られています。リスクを分析し、リスク引受のみ行う存在ができれば、もっと金融の速度や可能性が広がって多くの企業が多様な資金調達を実現でき、また、多くの資金提供者は収益可能性が高まります。リスク引受と資金提供の分離が、新しい金融への第一歩となると私たちは信じています。

目指すのは、
社会課題を解決する、
新しいビジネスが生まれ続ける社会

本来、金融は、限りある社会資源(例えば木材や鉄など)を社会のニーズに合わせて適切に配分するお手伝いをすることが仕事といわれています。同じ木材でも、住宅に使うか、燃料に使うか等多様な選択肢がある中で、より社会が求める用途に使うのがあるべき姿です。

自由主義経済では、社会が求めるものは同じ木材の量を使っても「より高く売れる」もので、それによってより高い価格で木材が仕入れられるようになり、その分野に木材が集まっていくという仕組みとなります。

企業が木材を使用する新しい企業が事業を考案し、実行のために木材を集めようとしても、まずは購入のための資金を調達する必要があります。しかし、社歴の浅い企業は資産があまりない場合が多いので、資金が集められないケースがほとんどです。資金調達がかなわない場合、資金を貯めてから事業を始めるのでは、世の中の動きがとても遅くなってしまいます。そんな企業が原材料を後払いで仕入れる、また資金を調達できるようにするために、私たちは保証を提供します。私たちの保証で社会課題を解決する新しいビジネスの成長を後押しし、またそのような新しい取り組みが生まれ続ける社会を目指しています。

金融分野は今後の日本にとって重要分野に

日本は、製造業の活躍を主軸とした経済成長の過程で多くの金融資産を獲得してきました。その一方で、経済成長を通じて上昇した人件費が高コストとなり、加工度の低い製造業では国として収益を上げられなくなってしまいました。

国産資源が乏しく多くの資源を輸入する日本にとって、資源輸入の原資を稼ぎだす今後の主要な経済分野は、金融分野になると考えています。日本が経済成長の過程で手に入れた金融資産はそのままリスク許容力にほかなりません。そのリスク許容力を使いこなして収益に変えるには、リスクの分析力と、リスクを分散して投資機会に変える存在が必要です。私たちはその役割を少しでも果たしていきたいと考えています。

まずは日本から、そしてアジアへ

各国間の自由な貿易は、一時的な停滞や後戻りがあったとしても今後も拡大し続けると考えています。そしてそれぞれの国が得意なものを作り、それを交換すれば、世の中はもっと豊かになるでしょう。

国際間の取引は、取引先の情報が手に入りにくいなど、いくつも不安要素があります。各国に日本と同様に保証会社が増えれば、それぞれの国で国内リスクを取ってくれます。それを一つにまとめることで、もっと自由な貿易が可能となるのです。まずは日本から、そしてアジアに向けて、取引リスクをコントロールする方法を着実に広げていき、私たちはその仕組みの中核にいる存在となりたいと考えています。