Column コラム

2023年03月23日

ベンチャー企業の資金調達の方法と課題点

ベンチャーの資金調達

素晴らしいアイデアをもとに事業を始めようと思っても、まずつまずくのは資金調達。
ベンチャー企業の資金調達において課題になることはいくつかありますが、以下にいくつかのポイントを挙げてみます。

・ベンチャー企業は、まだ事業が立ち上がったばかりで、売上や利益が少なく、投資家や金融機関からの資金調達が難しいので資金調達の選択肢が多くありません。

・資金調達は、ベンチャー企業にとって非常に負担の大きな作業です。資金調達に時間をかけると、他の重要な業務や事業戦略の立案に費やすことができなくなる可能性がある

・資金調達を受けることによって、株式の一部や企業の経営に関する権利を投資家に譲渡する必要がある場合があります。これによって、経営に対する制約や経営陣の意思決定の自由が制限されることがあります。

・ベンチャー企業は、まだ事業が立ち上がったばかりで、将来の収益性や成長性を示す統計データが多くありません。そのため、投資家からの資金調達を受ける際に、企業の評価が困難になります。

このような課題を抱える中、ベンチャー企業の資金調達は、以下のような手段で行われています。

・エンジェル投資家からの資金調達: エンジェル投資家は、自分の資金でベンチャー企業に投資する個人投資家です。彼らは、初期の段階での投資を好む傾向があり、企業の経営や成長戦略にもアドバイスを提供することがあります。

・ベンチャーキャピタルからの資金調達: ベンチャーキャピタルは、多数の投資家から調達した資金で、ベンチャー企業に投資する投資ファンドです。ベンチャーキャピタルは、ハイリターンを求め、大きなリスクを冒すことになりますが、適切な支援を提供することができます。

・クラウドファンディング: クラウドファンディングは、インターネットを介して、多数の人々から小額の資金を調達する方法です。この方法は、資金調達だけでなく、商品やサービスを販売するためのマーケティングとしても利用されます。

・プレセール: プレセールは、商品やサービスを正式に発売する前に、限定的な数量を割引価格で先行予約する方法です。ベンチャー企業は、プレセールを通じて資金を調達することができます。

・リサーチグラント: リサーチグラントとは、研究者が自分の研究を行うために、ある機関や団体から得られる資金援助のことを指します。大学や政府機関からのリサーチグラントは、新技術の開発や研究開発に取り組むベンチャー企業にとって、重要な資金調達手段となります。

自己資金調達: 自己資金調達は、ベンチャー企業の創業者や経営陣が自分たちの資金を投じることで、資金を調達する方法です。この方法は、ベンチャー企業が成長する前の初期段階で、最も一般的な手段の一つです。

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