Column コラム

2023年03月25日

掛け売りとはどのようなことを指す?

掛売りとは、企業間取引において商品やサービスを提供した際に、一定期間後に代金を支払うことができるシステムのことを指します。

このシステムでは、買い手企業が商品やサービスを受け取った後、一定期間(30日や90日など)を経てから支払いを行います。掛売りを行うことによって、売り手企業は財務的なリスクを抑えることができます。一方で、買い手企業にとっては支払期日までに資金を用意する必要があります。

掛売りを行う際には、売り手企業が買い手企業に対して請求書を発行します。請求書には、商品やサービスの内容や数量、支払い期日などが記載されています。買い手企業は、請求書に基づいて一定期間内に支払いを行います。

掛売りを行う場合には、売り手企業は買い手企業に対して信用調査を行うことが一般的です。また、請求書を発行する前に契約書を締結することで、取引条件や支払期日などを明確にすることが重要です。
掛売りは便利なシステムですが、一方で以下のようなリスクがあります。

支払い遅延

掛売りで販売した商品やサービスの代金を支払ってもらえない可能性があります。買い手が支払を遅延した場合、売り手はその分の資金を回収するために時間と労力を費やさなければなりません。また、場合によっては請求金額の一部または全部を回収できないことがあります。

信用リスクの判断が難しい

掛売りを行う際、買い手の信用力を正確に判断することが困難です。買い手が倒産した場合、売り手はその顧客からの支払いを受けることができなくなります。また、支払い能力の低い買い手に対して掛売りを行うことで、売り手自体の信用力に悪影響を及ぼすことがあります。

売掛金管理業務が発生する

売掛金は企業の資産の一部であり、その管理には手間と時間が必要です。企業が売掛金の管理を怠ると、請求書の期限切れや顧客との不備により、回収が遅れる可能性があります。

以上のようなリスクがあるため、企業は掛売りを行う場合、顧客の信用力や支払い履歴の確認を十分に行い、適切な管理システムを導入する必要があります。また、必要に応じて保証や保険に加入するなど、リスクを最小限に抑える対策を講じる必要があります。