より多くの企業が、社会のニーズに合わせて様々な取り組みや事業にチャレンジできる環境になれば、もっと活力のある社会になる。そのために、企業が多様な方法で資金調達ができ、それにより原材料を仕入れたり、工場を建てたり、人材採用をするなどチャレンジできることができる世の中に向かうと良いと考えています。

イー・ギャランティは、担保や決算書、企業規模などの定量的、かつ静的な情報だけではなく、企業間の取引内容、技術力、ブランド力、ペイメントレコード等について、多くの情報を収集し、言わばビッグデータを用いた定性的・動的な企業審査をもとに、企業に信用を供与しています。従来の審査手法と異なるアプローチは、従来は信用供与を受けにくかった企業に新しい可能性を見出せるものと考えています。

当社が行っている信用供与とは、一番わかりやすいケースでは金融機関に対して融資の保証を提供することであり、当社の主要ビジネス領域となっているケースは、仕入れ元に対する代金の支払いを数か月後にしてもらうという企業間信用に関する保証です。企業は借り入れた資金を仕入れなどの支払いに充てるので、仕入れ元に支払う期日が後になればその期間資金を借りるのと同じ効果があります。

当社のビジネス領域は融資などの間接金融分野、企業間取引に伴う後払いの企業間信用そして将来的には社債などの直接金融分野となりうると考えています。それくらい裾野の広いマーケットといえます。

これらの分野において、一社では引き受けられないようなリスクを、ファンドなどを利用して多くの機関投資家に分散するという方法を用いて引き受けることで、大手金融機関が一行で引き受けできるリスクよりも大きなリスクを、かつ低コストで引き受けることを可能にし、引いてはリスクが高いといわれる中小企業などのリスクも大きく引き受けることができます。

当社はこのような特長を生かし、おかげさまで広く皆様にサービスをご利用いただき、創業以来20期連続で増収増益を達成することができました。またリスク引受残高である保証残高は2023年には1兆円を超過することができました。

企業間取引における経済インフラとしての役割に一端を担える企業になるべく、役職員一同、さらに社業に邁進してまいりますので、今後とも皆様の一層のご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

代表取締役社長 江藤公則